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2021-03-30

白糸刺繍の本:初心者の方におすすめ

刺しゅう本ってどんどん増えていきますね。本棚がパンパンで、増設すべきか、断捨離すべきか悩み中です。

今日は私が持っている白糸刺繍の本で初心者の方にオススメな本をご紹介しようと思います。

その前に、最近ちょっと思ったことがあります。インスタにあがっていた刺繍ステッチの動画(白糸のね)を何気なく見てたら、その方はかなり自己流の刺し方をされていました。

刺繍には決まった針の運び方があり、出来上がりは同じように見えても、針の運び方が違うものはそのステッチではないと思うのですが、そこまで厳密なものじゃないんでしょうか?!謎です。仕上がりが同じであれば良いのかもしれませんが、私はなんか違うって思ってしまいました。

刺繍の先生やお教室を選ぶときも、その先生がどこで刺繍を学んだのかを知るのは案外大切なことかもしれませんね。バックグラウンドチェック的な。

私の大好きなHEDEBOのHideko先生はスカルス出身の大先生の元で学ばれたので、針の運び方から布や糸の選び方までデンマークのHEDEBOに限りなく近くされています!そういう意味では、技術にムラのないスタジオエクルとかヴォーグ学園などで学ぶのもいいのかなって思いました。

そこまで気にする方は少ないと思いますが、私はHedeboを全部アブローダーで刺されてる先生を見ると「え〜〜〜!偽物!!」って思ってしまいますw

白糸刺繍はヨーロッパの伝統的な技術です。同じステッチでも地方や年代によって刺し方は多少変わることもありますが、本気で白糸に向き合うなら、そのステッチに適した布・糸・図案・針の運び方は正しくした方がいいのかなって。習うときも細部までこだわった先生やお教室がいいなって改めて思いました。私も自己流になっているところもあるので自戒の意味もこめて…

自己流の先生に習うなら、本を見て練習したほうがいいかもしれませんね。最近の本はカラーですごく丁寧に説明がのっていますから。

というわけで、本のオススメです。

大塚あや子先生シリーズ

大塚先生の白糸の本は、説明がわかりやすいです。シュバルムの本以外はいろいろの白糸刺繍がのっているので、どんな種類があるのかを知りたい人や、一通り刺してみたいなっていう人にはオススメです。真ん中の水色の「シュバルムの白糸刺繍」はもう売っていません。アマゾンで中古で買いました。エクルで授業中にこの本の話題になり、すごく高額で取引されていると聞いたので調べてみたら2000円くらいで出ていて、即買いしました。そうそう、大塚先生の本は増刷はあまりされないようなので、気になる本は売り切れ前に購入した方が良さそうです!

HEDEBO系

Hedeboの本ってあんまりないんですよね。和書だとこの3冊くらいでしょうか?!

ユキ・パリスさんの本は資料として必須です。たくさんのコレクションが載っています。作り方は白黒ページだし、説明も玄人向けで、丁寧な説明は載っていませんが、これだけのHedeboが集結している本はこれだけなので貴重な一冊です。

去年出版されたデンマークのちいさな刺繍は、作り方も詳しく載っているし、いろんなタイプのHedeboが載っているので、いいかもです。大塚先生の本ではHedeboはカットワークのみなので、他の技法が載っているのはこの本だけだと思います。

イニシャル系

ユキ・パリスさんの本は写真がたくさんあって、モノグラムの組み方とか色使いとか勉強になります。アルファベットの図案もたくさん載っています。クロスステッチの図案もあるので、クロスステッチが好きな方も楽しめるかも!

右側の刺繍で描くイニシャルとモノグラムは、プリュムティとブティのハイブリッド本です。プリュムティ(フランスの膨らみのあるサテンステッチ)のやり方が写真付きで丁寧に解説してあります。私がパリでプリュムティをフランス人の先生から習っていたとき、わからないところがあってパリのジュンク堂でこの本を買いました。ちなみにパリだと日本の本は3倍の値段なので、清水から飛び降りる覚悟で購入したのを覚えています…😅図案もたくさん載っているし、色使いや図案もセンスが良くて私は好きです。

ちなみに、芯入りのサテンステッチとプリュムティはまったくの別物です。プリュムティは刺す方向によってサテンの巻き方が違うし、両手で刺します。生地の下(裏)から刺すときは必ず左手になります。

この本はブティの中山久美子先生との共著なので、ブティの作り方ももれなく付いてきます。私はパリで中山先生にちょっとだけブティを習っていたのですが、ひたすら運針をするのが大変だっと思い出があります。。時間があれば久しぶりにやってみたいです。張り切ってたくさん購入したバチスト(ブティ用の布)がたくさん残ってます。

洋書系

私は洋書が好きなので、洋書もたくさん集めています。

アマゾンでイギリスから出品されている本屋さんや、イギリスのBook Depositoryという本屋さんから購入することが多いですが、1〜2週間でちゃんと届きます。ちなみにBook Depositoryは送料無料です!

洋書の手芸本って、文字が多くて読み物としても結構楽しいところがありますが、英語が得意でない方もインスピレーションを得る目的ででも洋書を見てみるのは良いと思います。

モノグラムの本は原書がフランス語だったと思いますが、なぜか英語版が届きました。プリュムティの説明が詳しく載っていて読み物としても面白いです。図案も2枚付いてます。プリュムティのサテンステッチ前の下地の縫い方のバリエーションがたくさんあることをこの本で知りました。大判の本なので、1枚1枚の写真も大きくて見やすいです。もちろんフルカラー。

ハーダンガーの本は、表紙がかわいくて買ってみたら、中はほぼ白黒でびっくりだったのですが、説明が詳しくて意外とお気に入り。ハーダンガーはほぼ刺さないけれど、サテンステッチの図案も載っています。

カウントステッチの本は、なぜかアマゾンで1000円以下になっていたので購入しました。中も思い切り白黒だけど、あまりカウントステッチの本を持っていないので、よく見ています。見るだけだけど。掘り出し物って感じでした。

読み物系

パイインターナショナルから出ている城一夫さんの本が好きでいろいろ読んでいます。フランスに住んでいたこともあり、フランスの装飾の歴史に興味があって買いました。専門的すぎて難しいところもあるけれど、刺繍の図案にもなっているモチーフについても載っていて勉強になります。

フランスの配色も本も買ってよかった本。フランスって色がたくさんあって、子供の頃から幼稚園でもたくさんの色を習ってくるのですが、色に対するフランス人の考え方が面白くて買ってみました。色ものの刺繍をするときに、配色を参考にしてみたいです。

ヨーロッパの刺繍手帖は、ヨーロッパのいろんな刺繍が載っています。少しだけだけど、歴史についても書かれているので、読み物としては軽くて楽しめるかも。でももう売ってないみたいですね。

まとめ

と、今日は本をご紹介してみました。

今日ご紹介した本の一覧です。アマゾンのアフィリエイトのリンクを貼っていますので、私のアフィリエイトリンクを踏みたくない方は検索なさってみてください。

どなたかの参考になれば嬉しいです♫

大塚あや子の白糸刺しゅう
白い糸の刺繍 (大塚あや子先生)
シュバルムの白糸刺繍
手仕事にみるヨーロッパの暮らし
デンマークのホワイトワークHEDEBO
デンマークの小さな刺繍HEDEBO
イニシャル&モノグラムの刺繍
刺繍で描くイニシャルとモノグラム
フランスの配色
フランスの文様と装飾
ヨーロッパの刺繍手帖

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