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2022-02-02

アンティークの白糸刺繍入りハンカチを買いました

イギリスからアンティークのハンカチが届きました〜♪19世紀のものですって。

すっごい薄いモスリンにたっぷり刺繍がほどこされていて、細部の細部まで見ちゃうよね。

私も厚いか薄いかでいったら、薄めの布方が好きだし刺しやすいのだけど、これだけ薄いモスリンに刺すってすごい。

この薄さ、伝わりますかね?

使われている糸も思ったより細くないので、針も極細というわけでもなさそうです。。

すごい技術ですよね!

モスリンはもともとはインドのベンガルで織られていて、インドの王様が身につけていたくらいとても高級な織物でした。ベンガルの職人の技術は相当高くて、布がほとんど透明なくらい薄い布を織ることができたそうです。イギリスがインドに入植したときにこの技術をイギリスに持ち帰り大量生産を始めたので、安価なモスリンがヨーロッパで流通するようになります。(インド入植の歴史は残酷で、、、イギリス人がベンガルの職人の指を全部切り落としたとか、辛くなる記述がたくさんありましたので、興味のある方はぜひ調べてみてください。)

このハンカチはMouchoir de mariage という婚姻用のハンカチです。

Mouchoirとはフランス語でティッシュの意味で(昔はハンカチだったのかも)、mariageは結婚という意味。

Mouchoir de mariageは結婚式のときに涙をぬぐうものとして花嫁が持つアイテムです。

フランスでは結婚式のときにsomething blueではなく、何か古いものを持つと縁起が良いとされており、お母さんやおばあさんが使ったウエディングベールなど、家に代々受け継がれてきたアイテムをリメイクしてハンカチに仕立てられることも多かったので、もしかしたらこのハンカチも19世紀より古いものかもしれません。

どんな人が刺繍したんだろう、どこで刺繍されたんだろう、などこのハンカチを前に色々と考えを巡らせるのが楽しい時間です。

カットワークの部分の細かさ!

対比するためにはさみを置いてみました。

かつてヨーロッパでは、刺繍やレースはジュエリーの代わりに使われていましたが、この繊細な手刺繍はジュエリーにも匹敵する美しさですよね。

イギリス王立刺繍学校の白糸刺繍の歴史講座でファシリテーターの方がおっしゃっていましたが、18世紀終わり〜19世紀初頭のイギリスでは、今のちょっとしたジュエリーショップみたいな感じの白糸刺繍ショップがあって、ショールやハンカチ、付け襟などの白糸刺繍アイテムが売られていたそうですよ。

そんなお店があったら絶対入り浸ってしまいます😍

私はイギリス人のアンティークの布製品を扱う方のインスタグラムからこのハンカチを購入しました。

インスタにも素晴らしい刺繍アイテムを販売している方がいて、そういう方々の投稿を見るだけでも勉強になります。

昔の図案も見れるし、ステッチの拡大写真も載せてくださっている場合が多いので、気になる図案やステッチは保存できるしすごく便利です!

白糸アイテムは人気があり数分で売り切れてしまうので、販売がある日はインスタに張り付く必要がありますが、それもまた楽しいです。

ご縁があるアイテムが私のところに来てくれたんだ!と思って大事にします。

今後私のおすすめの方々をインスタライブでご紹介してみようかな!

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